こんにちは
園芸療法士Kiyoです
昨日も
三次市の高齢者施設へ
園芸療法の訪問に
行ってきました
春から施設のお庭で
育てていたスイカが
見事に実ったので
収穫してデイケアの
利用者さんと一緒に
いただきました!

みなさん
「甘いね!」「美味しい!」
とワーワー言いながら
喜んでくださり
笑顔あふれる
楽しい時間には
なったのですが……
実は私
心の中ですごくモヤモヤ感が
残ってしまいました
「これ、ただの
『スイカを食べようの会』やん……」
利用者さんも
「スイカができてるんじゃろー
食べさせてやー」
と
食べたいからって
催促してくる始末・・・
「私はスイカ屋さんかっ!」
って、心の中で
突っ込んでしまい
なんか腑に落ちませんでした
まあ、でもそんな
「食べたい意欲」は
この暑い中良いことだと思い
私は
「かしこまりましたー!」って
笑顔でスイカを収穫して
きました(笑)
これが娘だったら
「手伝わんもんが
食べれると思いなさんなよ!」
と、めっちゃ怒るんですが(笑)
利用者さんには
そんなことは絶対言いません(笑)
35℃の猛暑。お庭に出られない現実
三次市は盆地なので
朝晩は涼しくても
日中はものすごく気温が
上がります
昨日も日中は
35℃近くまで上がり
元気な私でさえ
作業をしているうちに
熱中症で頭痛がしてくるほどの
危険な暑さでした
こんな過酷な気候の中
施設に通っていらっしゃる
要支援・要介護の
高齢者の方々を
1分たりともお庭に
出すわけにはいきません
もちろん施設側からも
ストップがかかります
その結果どうなったかというと
私が一人でお庭に出て
汗だくでスイカを収穫し
それを室内に持ち込んで
利用者さんの前で
包丁で切って配るだけ
という形になって
しまったんです
これでは
スーパーで買ってきた
スイカをみんなで
食べているのと何ら
変わりがありません
本来
園芸療法とは
「一連の園芸作業を通して
心と体の機能を
回復させる療法」
です
土に触れ
水やりをして
成長を観察し
自分たちの手で
収穫して味わう
そのプロセス全体を通して
五感を刺激し
心と体を能動的に
動かすことに意味があります
でも
この異常な暑さのせいで
「育てる」「お世話する」
「収穫する」という
一番の醍醐味を
利用者さんに
体験していただけ
なかったのです
これはスイカに限りません
お庭に切り花用のお花や
お茶になるメディカルハーブ
ブルーベリーなどの果樹を
いくら植えていても
外に出て一緒に
作業ができない以上
外でやる園芸療法は
成り立たなくなって
しまいます
現場で問われる「室内プログラムを生み出す力」
じゃあ
「暑くて外に出られないから
夏の間は園芸療法を
お休みします」
でいいのでしょうか?
もちろん
そんなわけには
いきませんよね
外に出られないなら
「どうやって室内にいながら
植物に触れ、五感を刺激し
心と体が動く感動的な
プログラムを作れるか」
を考える
ここが園芸療法士としての
腕の見せ所になります
そこで
必須になってくるのが
「材料作りの庭
(園芸療法ガーデン)」
という考え方です
利用者さんと一緒に
お庭に出られなくても
お庭自体を
「室内プログラムで
使うための素材を
育てる場所」
として設計しておくのです
- 室内でハーブティーを淹れて香りを嗅ぎ、昔の記憶を語り合う
- 摘んできたお花で、テーブルの上で小さなアレンジや押し花を作る
- 種を取り、来季のために保管したり、来客者へのプレゼント用にする
お庭から素材を調達して
室内に持ち込めば
涼しい部屋の中にいながら
植物の感触や香り
色を五感いっぱいに味わう
プログラムがいくらでも作れます
これからの時代
夏場に利用者さんが
外に出られる機会は
ますます減っていくでしょう
だからこそ
「外での作業」に固執せず
室内でできるアプローチを
どれだけ柔軟に
組み立てられるかが
現場で活動を続けるための
生命線になります
レパートリーの暗記ではなく「臨機応変力」を学ぶ
園芸療法を学ぼうとするとき
多くの方は
「どんなプログラムがあるんだろう?」
「ネタをたくさん覚えなきゃ」
と、プログラムの
レパートリーを
増やすことばかりに
目が行きがちです
でも、教科書に載っている
プログラムをどれだけたくさん
知っていても
現場では思い通りに
いかないことばかりが
起こります
- 突然の猛暑や雨で外に出られない
- 当日参加される方の体調や身体機能がバラバラ
- 施設のスケジュールやスペースの都合で制限がある
こうした困難な状況に
直面したとき
マニュアル通りのことしか
学んでいないと
「今日はできません」
と立ち止まってしまいます
園芸療法士として
現場で重宝され
長く生き残っていくために
本当に必要なのは
プログラムの数ではなく
「目の前の状況に合わせて
その場でプログラムを
生み出す臨機応変力」
です
立派な学校で
綺麗で立派な
理論ばかりを習うより
「こういうトラブルが起きたら
どう切り替えるか」
「限られた条件で
どうやって対象者の方の
笑顔を引き出すか」
という
泥臭い現場の対応力を
身につけることの方が
ずっと自分の身を
助けてくれます
私の講座の中で
失敗談も含めた
現場のリアルな話を
包み隠さず
お伝えしているのは
生徒さんに
「どんな現場でも
臨機応変に動ける
本物の力」
をつけてほしいからです
園芸療法は
プログラムをこなすことが
目的ではありません
目の前の人の心を明るくし
元気にすることが
本来の目的です
どんな状況でも諦めず
知恵と工夫で笑顔を作れる
園芸療法コーディネーターを
全国に増やして
いきたいなと思います( ◠‿◠ )


コメント