【園芸療法】「楽しかった」で終わらせない。目の前の人の今の希望に寄り添うということ

こんにちは
園芸療法士のKiyoです


今日、私が定期訪問している
高齢者施設のデイケアで
ジャガイモの収穫と
じゃがバター作りを行いました

今日は曇りで作業がしやすかったです( ◠‿◠ )

今年はどの方に聞いても小ぶりで不作だったようです

食べやすいように一口大に切ります

お湯を切り、余熱でバターを溶かします(粉ふきいもみたい笑)

「塩加減がちょうどええ!」

「ホクホクで採れたてが美味しいね!」

ご利用者様に喜んでいただき
活動自体は無事に
終わったのですが
一人の入居者様とお話しする
機会がありました

目次

入居者さんが漏らされた本音

ジャガイモの収穫に必要な
道具やらを準備していると
この入居者さんと
廊下で出会いました


そして私にこのように
おっしゃたんです


「ここでは全く
外に出られないから
息がつまりそう」


「歩けない足が余計に
歩けなくなってしまうわ」



「私はまだまだ草刈りもできるのに
ここではそういうことが
全くできないから悲しい」


施設の中では
安全が最優先されるため
行動が制限されてしまうのは
仕方のない面もあります


しかし、その中で
「本当はまだできるのに
やらせてもらえない」

という悲しみを抱えておられる
現実がありました



私はそのお話を聞いて
急遽その方にも
ジャガイモ掘りに
参加してもらうことにしました

一番奥の方がその入居者さんです

園芸活動を、どう役立てるか

私の行う園芸療法は
ただただ植物を育てて活用して
「楽しかったね」と笑顔で
終わりたくないと思っています


大切なのは
利用者さんや入居者さんの
「本当の今の希望」
聞いて差し上げ


それに園芸活動がお役に立てたら
ということです


今日、廊下で出会った
入居者さんにとって
必要だったのは


綺麗なお花を

眺めることではなく
自分の手で
思いっきり土を触り
雑草を引き

身体を動かす

ことでした


中庭に出たその方は
思いっきりジャガイモを掘り
雑草を引かれ
最終的にはとても晴々しいお顔で
お部屋に帰って行かれました

開始の合図を待たずに引っこ抜かれました笑
思わず体が動く!これが植物の力です!


その姿を見て
急遽参加してもらって
本当に良かったと感じました

現場で感じるもどかしさと、これからの活動

その一方で
今日の時間を終えたあと
私の中にはもどかしい
思いも残りました


園芸療法士として私が施設に
関わらせていただく時間は
週の中の限られた時間だけです


今日その方は晴々とした
お顔になられましたが
明日になればまた
外に出られない
日々に戻ってしまいます


このような
その人のやりたい意欲に
応える活動が



毎日の暮らしの中で

当たり前に行われたら
どれほどいいだろうか


私にできること
もっともっとありそうな
気がしています

珍しい紫のグラジオラスを一緒にカットしました

想いや知識を、実際の現場で形にするために

植物が好きで
「誰かを元気にしたい」
「福祉の現場で役立てたい」

という想いや知識を持っている方は
たくさんいます


しかし、それを実際の現場で
「目の前の人の本当の希望に
合わせて形にする」ための

具体的なアプローチは
まだ十分に行われていません



単に
「みんなで楽しく園芸をしましょう」
というだけでなく


今日のように「草刈りがしたい」
という本音を捉え
安全に配慮しながら


雑草引きや収穫という活動に
落とし込むには
現場での判断と
実践的な方法が必要です



私の運営する
園芸療法キャリアアカデミー は
こうした現場で起こるリアルを


ただの知識ではなく
「現場の役に立つ方法」
を伝えていく場所でありたいと
考えています


今日、あの入居者様が
見せてくださった
晴々しい笑顔の瞬間を


もっと多くの場所で作れるように
これからも生徒さんには
私の経験をありのままに
お伝えしていきたいと思います

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