こんばんは
園芸療法士Kiyoです
今日は
三次市の高齢者施設での
お仕事でした
実は、今日も先週同様
施設実習に来られている
看護学校の学生さんたちに向けて
園芸療法のレクチャーと
体験実習をさせて
いただきました
未来の看護師さんたちに
現場で実践している
園芸療法をお伝えする
とても大切で
私自身も身の引き締まる
時間でした
そしてこの日の内容は
アカデミーの生徒さんや
「これから植物に関わることを
一生の仕事にしていきたい」
「趣味の園芸から
一歩踏み出してプロになりたい」
と考えている方にとっても
ものすごくヒントが
詰まった時間でした
今日は、私が現場で
実際にどんな意図を持って
プログラムを組み立て
どうやって
学生さんたちに伝えたのか
その「設計の裏側」を
少しお教えしたいと思います( ◠‿◠ )
ただの「スワッグ作り」で終わらせない理由
今回行ったのは
「ユーカリ&季節の花の
スワッグ(壁飾り)作り」と
「摘みたてレモングラスの
ハーブティー」
の実習でした
これだけを聞くと
「お花屋さんや
カルチャースクールの
ワークショップと
同じじゃないの?」
と思われるかもしれません
でも、趣味のハンドメイドと
プロの園芸療法には
明確な違いがあります
それは
「何のために
この作業をするのか」
という目的と効果が
最初から最後まで
緻密に設計されているか
どうかです。
実習の冒頭、私はまず
ホワイトボードの前に立って
園芸療法がもたらす
「3つの効果」について
学生さんたちにお話ししました
- 身体的効果(手先の運動、歩行、五感の刺激)
- 心理的効果(自律神経を整える、リラックス、達成感)
- 社会的効果(会話の広がり、役割の創出、人との繋がり)
「今日はスワッグという
可愛い作品を作ることが
ゴールではありません
この3つの効果を意識しながら
ケアを受ける利用者さんや
患者さんの気持ちになって
体感してみてください」
そう伝えてから
実習をスタートしました
3つの効果を現場のプログラムに落とし込む
では、具体的に
どうやってその「効果」を
体験してもらったのか
ここが
園芸療法コーディネーターさんも
真似していただきたいところです
① 材料をあらかじめ用意せず、中庭へ収穫に行く(身体的・五感の刺激)
机の上に材料を
全部揃えて配れば
準備も片付けも楽です
でも、あえてハサミを持って
中庭のガーデンへ出かけました
外の空気を吸いながら歩き
沙羅の中庭に育つユーカリ
フサアカシア、オリーブ
エキナセア、レモングラス
などを自分の手で
収穫してもらいます
硬い枝を切る手の力加減
葉をちぎった瞬間に
立ち上る爽やかな香り
花びらの感触
机の上だけでは得られない
「五感の刺激」を
全身で感じてもらうための
仕掛けです
② 最後に必ず「発表会」を設ける(社会的効果・自己肯定感)
お部屋に戻って
スワッグを制作し
完成したあとは
「はい、終わりです」とは
絶対にしません
一人ひとりに
自分の作品のこだわりや
工夫したところを
発表してもらいました。
「ユーカリの自然な
広がりを生かしました」
「エキナセアの花が
引き立つように
高さを合わせました」
「リボンの色を重ねて
華やかにしました」
自分の言葉で
作品への想いを語り
周りの仲間や見学に
来られた看護師長さん
ご入居者様から拍手をもらう
「自分で選んで
自分で形にした」
という達成感と
「人に認めてもらえた」
という喜びが
その人の自己肯定感を
ぐっと引き上げてくれます
見学されていた
師長さんやご入居者さんも
「いい香りがするねぇ」
「上手に束ねとるわ」
と声をかけてくださり
部屋全体が温かい笑顔で繋がる。
これこそが
植物を介して生まれる本物の
「社会的効果」です
③ 制作のあとに、みんなで摘みたてハーブティーを味わう(心理的効果)
そして作業と発表が
すべて終わってから
収穫したばかりの
レモングラスで淹れた
温かいハーブティーを
みんなでゆっくりいただきました
集中して手先を
動かしたあとに
湯気とともに広がる
爽やかな香りを
吸い込みながら
温かいお茶を飲むと
学生さんたちの表情が
ふっと緩んでいきました
心地よい達成感のなかで
副交感神経を優位にし
心身をじんわり緩めて
もらうための時間です
「想い」を「戦略」に変えるのがプロの仕事
当スクールに来られる
生徒さんたちは
みなさん本当に勉強熱心で
「誰かを癒したい」
「社会の役に立ちたい」
という温かい想いを
持っていらっしゃいます
でも、現場で仕事として
成立させるために
最後に必要になるのは
「それを形にする戦略」です
- なぜ、このハーブを選ぶのか?
- なぜ、この順番で作業を進めるのか?
- どんな言葉をかければ、相手の主体性や笑顔を引き出せるのか?
これらを理論立てて説明でき
現場の状況に合わせて
柔軟に仕掛けられる
ようになって初めて
福祉施設や医療現場
教育の場から
「ぜひあなたにお願いしたい」
と選ばれるプロになれます
看護学生さんたちへの
レクチャーも同じです
ただ
「お花って癒されますよ」と
伝えるだけでは
医療の現場には響きません
看護の視点にも通じる
心身の仕組みや効果を
きちんと言語化して
手渡すからこそ
相手の心に深く残り
これからの仕事に繋がる
価値になります
1時間でピシッとやり切るのが、園芸療法士の仕事
実は
このプログラムや進行手順
全体の設計を、私は
【朝、現地についてから】
考えました
その日の天気
中庭の植物の状態
学生さんたちの人数や
空気感を見極めて
頭の中でサッと組み立てる
そして
1時間でピシッと
全工程を終わらせ
和やかな空気で終了させる

これが、現場に立つ
園芸療法士のリアルな仕事です
植物に関わる仕事をしたいと
考えている方は
絶対に園芸療法を
学んだ方がいいです
植物の見せ方や
関わり方の深さが
まったく変わりますし
何より現場で求められる
一生モノの強みになります
そして
「誰から学ぶか」が
あなたのこれからの
園芸療法観を大きく
左右させます
机の上の知識を
教えてくれる人ではなく
あなたの目指したいところを
行っている講師から
学びましょう!
生徒さんは
昨日の園芸療法の様子の動画を
ぜひご覧くださいね( ◠‿◠ )

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